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アメリカの音楽が聴く者の胸を踊らせるだけではなく、考え方や生き方を左右させた時代があります。
長い髪にアコースティックギターを抱えて歌うその歌は、心の底から何かを問いかけているように感じました。
それは”自由とは”という問いかけでした。新しい時代の幕明けが始まっていました。
でも、私たちが自由の本当の意味を知ったのは随分後になってからでした。
その時代を体験した私たちは、今はもうすっかり大人という存在になってしまったけれど、
今でもその音楽は私たちの心の中で鳴り続けています。
アメリカについていろんなことを知っていく中でこんなことも知りました。
ベトナムを自由に導くはずだった戦争は、実は敗戦に近く、アメリカの多くの人々の体と心に深い傷跡を残したことを。
若者たちを熱狂させたフォーキーソングには、アイルランドの移民の人々が育んだマウンテンミュージックや、
奴隷としてアメリカに連れて来られたアフリカの人々の魂の叫びであるブルーズなどの強い影響があることを。
アメリカのウエスタン映画において、常に悪者だったアメリカインディアンが、実はアメリカ大陸における先住者であり、その土地を力づくで奪われた人々であることを。
プレスリーの「BLUE HAWAII」などで私たちが知り”至上の楽園”と憧れたHAWAI'Iが、メインランドの人々によってつくられた楽園で、固有の言語や様々な伝統的なものを奪われたということを。
ロイアル・ジーン(フォレット原宿)
Photo by AYAKO TOMODA
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